藤田菜七子騎手が現役引退を発表
JRAは11日、引退届を提出した藤田菜七子騎手(27=美浦・根本)を巡る一連の報道と処分について説明。騎手免許の取消申請を受理したと発表しました。
藤田 菜七子騎手(美浦・根本 康広厩舎)から騎手免許の取消申請があり、10月11日(金曜)付けで騎手免許を取り消しましたので、お知らせします。
JRA
藤田奈々子 プロフィール
生年月日 | 1997年8月9日 | ||
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身長 | 157.4センチメートル | 体重 | 45.6キログラム |
血液型 | A型 | 星座 | 獅子座 |
初免許年 | 2016年 | 免許種類 | 平地 |
出身地 | 茨城県 | ||
所属 | 美浦 | 所属厩舎 | 根本 康広 |
初騎乗 | 2016年3月5日 2回中山3日 2R ネイチャーポイント(2着/16頭) | ||
初勝利 | 2016年4月10日 1回福島2日 9R サニーデイズ |
調整ルームでスマホを使用し処罰
10月10日発売の週刊文春が藤田騎手が23年4月ごろまで複数回にわたり、調整ルームの居室内に通信機器(スマートフォン)を持ち込み、通信していたことが判明したと報道しました。
JRAは週刊誌の報道を受けて9日午後5時ごろに事情聴取したところ、本人が他者との通信を認めたそうです。
藤田騎手に10月11日からの一時騎乗停止処分を伝えた際に、本人から引退の意思を伝え、10日付で騎手免許取り消し願いを受け取りました。
松窪隆一審判部長によると、当初の聴き取り調査では「他者との通信はしていない」と回答していましたが、その後に通信を行っていたことが発覚しています。藤田騎手による虚偽の申告をしていたことが大きかったと話しています。
二重処罰ではとの声
昨年(2023年)藤田騎手以外の6人の騎手が調整室へ通信機器を持ち込み、30日間のレース出場停止処分を受けています。その際の調査で、藤田騎手も持ち込んだとJRAに自ら報告していました。
しかし6人以外は口頭だけの厳重注意として、非公開の処分で済ませています(言い換えると隠蔽した)
ところが今回の報道で口頭での厳重注意のみで出場停止等の処分がなかったことが世間にバレてしまい、
そうなると処罰が公平じゃなかったことの説明ができないので藤田騎手の後追い処分が決まりました。
藤田さん側としては昨年に通信機器他の利用を認めて、口頭による厳重注意処分を受けたと公表しています。
なので、今回週刊誌による報道で蒸し返された事で二重に処分されたように感じますね。
これが事実ならばJRA側のこの処分は不当と言わざるを得ません。
本人からしたら、いや去年言いましたやん!ってなりますよね。
調整ルームって何?
調整ルームは、各競馬場にあり、騎手の居室のほか食堂、浴室を備えています。騎手は競馬開催日の前日午後9時までに騎乗を予定している競馬場の調整ルームに入室します。体重調整などのコンディション管理とともに、八百長を防止するため外部との接触を避けることが目的です。
レース当日早朝にトレーニングセンター(トレセン)で馬の調教を行ってから競馬場に向かう場合は、前日にトレセンの調整ルームに入室することになっています。
外部との接触を避けるために、個室に入るってことですね。前日って遅くない?せめて1週間前とかに入ったほうがと思いましたが・・・
調整ルームでスマホを使用してはいけない理由
調整ルームに通信機器を持ち込んではいけない理由は、
八百長をはじめ、不祥事を起こさないように設けられた措置です。
競馬はギャンブルになるので、公正であることが前提になければなりません。
スマホは八百長に使用できるから持ち込みを禁止しているのです。
過去に、将棋の三浦弘行九段が対局中にスマホによる将棋ソフト利用が疑われたことや、
相撲の八百長問題のときにスマホで連絡を取り合っていたことが問題になったことから
通信機器の使用禁止は仕方がないことなのかもしれませんね。
実際持ち込んで他者と連絡をとっていなかったとしても、持ち込んだ通信機器で映像や音楽をダウンロードしたり、ゲームをするだけでも通信にあたります。
SNSやメール等で外部とレースについてやり取りをしていないのであれば、通信機器を利用したと処分するのは些か行き過ぎでは?
との声もあります。
昔と違いネット環境は身近にあるものだし、完全に絶つことは不可能だと思うので、それに合わせたルール改正も今後必要になってきますよね。
まとめ
今回の騒動で藤田騎手の引退はとても残念な結果だと思います。
藤田騎手は引退を宣言した時に大粒の涙を流していたそうです。
その涙が悔し涙なんだとしたら後悔だけはしてほしくないと思いました…。
人気騎手だっただけに残念な結果になりましたが、今後もメディア等で活躍するでしょうし、期待したいですね!
最後までご覧いただきありがとうございました。